鹿児島の郷土料理「あくまき」とは?
迫田食品では、鹿児島の郷土菓子を中心に製造しておりますが、「あくまき」について、どのような商品かお問い合わせ頂くことが頻繁にございます。
今回は、鹿児島の郷土料理(郷土菓子)あくまきについて、豆知識と併せて解説したいと思います。
あくまきの歴史
諸説ありますが、今から400年以上も前、1600年の関ヶ原の戦いの際、または1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に薩摩藩が戦陣食として持参したことが起源とされています。
あくまきは、保存性が高く腹持ちが良いのが特徴で、長く戦に赴くにはピッタリの食糧でした。
鹿児島の郷土料理に「かるかん」がありますが、実はあくまきは、かるかんよりも歴史が古いんですね。
起源から200年後、西郷隆盛も西南戦争で好んで食べていたと言われていて、こうした背景から男の子が強く逞しく育つようにという願いを込めて端午の節句(こどもの日)に食べられるようになったと言われています。
高温多湿で食料が腐敗しやすい地域であった鹿児島において、先人の知恵が詰まった郷土料理なんですね。
あくまきの作り方と特徴
あくまきは、木や竹を燃やした灰から採った灰汁(アク)に、もち米を浸し、竹の皮で包んで数時間煮込んで作ります。
鹿児島では比較的ポピュラーな郷土料理として知られており、現代的な製法に変化しつつありますが、迫田食品では元来の作り方に拘り、竹の皮に包んだもち米を灰汁(アク)でじっくり煮込んで製造しております。
米の特徴として、保存温度に関わらず日数が経ちますと芯がでてまいりますが、固くなった場合、電子レンジで温めなおすか、又は竹の皮に包んだ状態で煮なおしていただく事で出来立ての柔らかさに戻ります。
あくまきの食べ方
きな粉や黒糖をまぶして召し上がるのが一般的。もち米のもっちりした食感が食欲をそそります。
一部の地域では、砂糖醤油をかけて食べるところもあり、お餅と同じような食べ方でも美味しくお召し上がりいただけます。
迫田食品でもあくまきは大変人気の商品です。
是非、男の子のお子様がいらっしゃるご家庭は、5月の子供の日にあくまきをお召し上がりください。